(テコウ)
【民俗】〈衣生活〉
テコウ(テゴ、テッコ)は腕や手を保護する目的で付ける。肘関節あたりまで覆う長いもの(写真)と手の甲を覆う短いものがあり、上衣の袖丈により組み合わせた。紺木綿の筒型で、手首の部分に紐をつけて縛って固定し、手の甲の部分の布は、中指にループや紐をひっかけて固定する。テコウがないと草の先が素肌に当たり、けがをすることがある。夏には日除けにもなった。特に、シンヨメゴは手拭いをかぶり、テコウをつけて日焼けを防いだ。〈衣生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻237ページ、16巻234ページ