出立ち(婚礼)

 

(でたち(こんれい))

【民俗】〈人の一生〉

婚礼当日、嫁方で行われる宴をデタチと呼び、その最中、夕方から夜にかけて花嫁を連れに婿方から仲人などが迎えに来た。花嫁が家から出るときは縁側から直接外に出て、このとき、「離婚されて二度と戻るな」といって、出棺になぞらえてカドで一把藁に火をつけ、筵を鎌で叩くなどの縁切り儀礼を行ったところもある。花園(高岡地区)では、花嫁を見に来た人達に対しボロ(あられ)を配り、これをカヤと呼んでいる。〈人の一生〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻590ページ、16巻538ページ