電灯

 

(でんとう)

【民俗】〈住生活〉

西広瀬(猿投地区)では大正の頃に発電組合が結成され、飯野用水の落差を利用して発電し、全戸に電気が灯った。明るくなって作業がしやすくなり、養蚕の生産性が増した。電気は戦前には各地に普及していたが、電気代節約のため電球を1、2個しかつけないという家もあった。また、電気を引くには電柱を立てる必要があり、電柱1本で給料1か月分の費用がかかったことから、戦後でも少し離れた地域には電気が通じてなかった。〈住生活〉

『新修豊田市史』関係箇所:16巻407ページ