(とうざいしすう)
【自然】
東西指数とは、緯度に平行に流れる偏西風の蛇行度を数値で表したもので、一般には500hPa面における緯度差20度の高度差を用いることが多い。地表面の気圧場はヘクトパスカルであるが、上空の気圧は等圧面高度の単位がメートルである。したがって、偏西風が緯度に平行に流れているほど気圧差(高度差)が大きく、蛇行が激しいほど気圧差が小さくなる。蛇行が激しい冬は、南北流が発達していることを意味し、3波波動地域に位置する日本は、東西指数から寒気南下を予測することができる。寒気の南下、いわゆる偏西風の蛇行には周期性があり、クリスマス寒波、センター入試寒波、節分寒波は約2週間単位でやってくる。その後2月中旬にも寒波がやってくるが、最も東西指数が小さくなるのは節分寒波である。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻94ページ