(どうちゅうき)
【近世】
旅行の記録として作成された資料。市域に残るものとしては、善光寺参詣、江戸出府、京・大坂の西国巡礼、伊勢参詣、金毘羅参詣、三河国内の本宮山や鳳来寺等への参詣などの事例をみることができる。宿場間の距離や難所、諸費用などが記載され、旅行の計画を立てることにも利用された。足助小出家の道中記駄賃附(写真)では、甲州道中から伊那街道へ入り枝下から上伊保、そして熱田までの道法が記載されており、飯田から武節町村までの人馬賃銭、寒原峠・治部坂峠・杣路峠などの難所や、茶屋・支度場所などの飲食提供の店の有無も載っている。
『新修豊田市史』関係箇所:3巻425ページ、7巻565ページ