(どうぶせんこうどき)
【考古】
壺や甕の中胴部または下胴部に人為的に小孔が開けられた土器。弥生時代中期~古墳時代中期頃にみられた風習で、孔は外側または内側から鋭い利器で開けられており、大きさも1~5cm程度とさまざまである。伊保遺跡や新金山遺跡、梅坪遺跡、神明遺跡(写真)、水入遺跡などで事例がみられる。穿孔は土器の機能を意図的に失わせる行為であるため、容器としての土器が何らかの祭祀的な用具へと転用されたのではないかと考えられる。
『新修豊田市史』関係箇所:1巻306ページ、19巻44・66・88・228・256ページ