通し矢
(とおしや)
【近世】
弓術の射法の一つ。堂射とも呼ばれる。京都三十三間堂や江戸三十三間堂、奈良東大寺大仏殿の西回廊などで端から端へ矢を通し、制限時間内にその射通した数を競う競技。近世初期から盛んになり、諸藩は技術に秀でた射手を参加させた。天保13(1842)年、挙母藩士安藤早太郎は東大寺で通し矢を行い、見事な記録を打ち立てた。
『新修豊田市史』関係箇所:3巻603ページ
→ 安藤早太郎、弓術