(どきしゅうせき)
【考古】
土器集積とは、土器(片)が著しく集中し重なるようにして出土する状態のことで、当時のヒトによるモノの廃棄や埋納などの人為的な活動に因るものである。谷地形や斜面地に形成されることもあれば、竪穴建物跡の大きな凹地や明確な落ち込みがない平坦地に次から次へと廃棄された状態で見つかることもある。縄文時代遺跡では捨て場(送り場)としてしばしば確認され、川原遺跡や神明遺跡などの弥生・古墳時代以降の遺跡でも祭祀場跡として確認される場合がある。
『新修豊田市史』関係箇所:1巻88ページ、19巻288・734ページ