徳昌寺十一面観音菩薩立像

 

(とくしょうじじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう)

【美術・工芸】

徳昌寺(木瀬町)所蔵。像高122.2cm、檜材一木造、内刳なし、彫眼、素地(現状)。本像は頭体幹部の主要部以外は後補材に変わっており、面部も削り直しがされている。現状は左手は胸前で蓮華を執り、右手は第一指と第二指を合わせ、他を伸ばす聖観音菩薩の姿であらわされているが、髻頂に化仏を彫り出しており、当初は十一面観音菩薩立像として制作された尊像が、化仏が失われた後に聖観音菩薩立像として改変されたものと考えられる。制作年代は12世紀末頃と考えられる。

『新修豊田市史』関係箇所:21巻60ページ

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