特紡(績)業

 

(とくぼう(せき)ぎょう)

【現代】

松平地区を中心に戦後昭和20年代からガラ紡績業者の転換や他業種からの創業により広まった紡績業。転換は昭和30年代後半から同40年代にかけて多かった。ガラ紡績機に比べて機械の能力が約10倍の回転速度をもち効率の高い紡績機で操業した。しかし、機械の規格が大きく、価格はガラ紡績機の20倍(昭和37年当時)であったため、転換業者は専業経営を余儀なくされた。結果として、資金力が乏しい農家副業によるガラ紡績業の廃業へとつながった。

『新修豊田市史』関係箇所:5巻465ページ、3号131ページ