(どぞう)
【民俗】〈住生活〉
土蔵はオクラと呼ばれ、火事と盗難にあわないよう厳重な造りになっていた。土壁瓦葺の2階建て、妻入りが多い。大きさは2.5間×5間ほどで、材料は柱や根太にクリ材、そのほかの建材には主に松が使われた。シャカン(左官)の役割が重要で、壁のほか入口の庇、破風の家紋、コテ絵が漆喰で作られた。1階で貯米缶に入れた玄米を保管し、2階では着物、布団を入れた長持、膳椀箱、五月人形、お雛様などの貴重品を保管した。〈住生活〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻430ページ、16巻415ページ