(トヨタこうぎょうがくえん)
【現代】
トヨタ自動車の企業内訓練校。昭和13(1938)年に開校したトヨタ工科青年学校がその前身にあたる。「モノづくりは人づくり」の考えに基づき、自動車製造に関わる技能者の育成を目的としている。卒業生の累計は2万人を数える。昭和37年にトヨタ技能者養成所と名称が変更され、昭和42年には科学技術学園高等学校と連携教育を開始した。生徒は、入学と同時に通信制の科学技術学園高等学校にも入学する。学校教育法に定める「技能連携制度」により、学園での学習科目のうち工業科目はそのまま科学技術学園高等学校の単位として認定される。そのため、学園と科学技術学園高等学校で二重に学習することなく、3年間で高等学校の卒業資格が取得できる。さらに、昭和45年にはトヨタ工業高等学園(平成14年にはトヨタ工業学園に名称変更)に名称を変更し、採用地区を全国に拡大した。企業内訓練校として、3年間で約2000時間の認定職業訓練を行い、将来の生産活動の中核としての人材を育成している。平成2(1990)年には高等学校卒1か年教育の専門部を設置した。また、生徒には毎月の生徒手当のほか、年2回の特別手当が支給される。
『新修豊田市史』関係箇所:14巻457ページ