豊田工業高等専門学校

 

(とよたこうぎょうこうとうせんもんがっこう)

【現代】

1950年代後半からの産業の目覚ましい進展に伴い、有能な工業技術者の育成が緊急に要請されるようになった。これに応え、「学校教育法の一部改正する法律(昭和36年法律第144号)」が公布施行され、昭和37(1962)年度から新しい構想の工業高等専門学校が発足した。豊田工業高等専門学校は、中部経済圏で自動車産業を中心として飛躍的に発展を続ける豊田市に昭和38年4月に国立として創立された。開校当初は機械工学科、電子工学科、建築学科が設置され、その後、土木工学科、情報工学科が増設された。さらに土木工学科が環境都市工学科に、電子工学科が電気・電子システム科に名称を変更した。また、平成6(1994)年4月には専攻科(電子機械工学専攻、建築工学専攻、情報科学専攻)が設置され、さらに法改正により平成16年4月から独立行政法人国立高等専門学校機構が設置する学校として新しく発足した。平成29年の卒業生の進路は92人が進学(高専専攻科22人、国立大学63人、公立大学3人、私立大学2人、海外大学2人)、127人が就職である。就職先は県内を中心に、学科ごとに民間企業・官公庁等多岐にわたる。

『新修豊田市史』関係箇所:5巻333ページ