(とよたしまちづくりきほんじょうれい)
【現代】
平成17(2005)年10月1日、地域自治区条例とともに豊田市まちづくり基本条例が制定された。性格の異なる中山間地域を編入合併することで「多様な地域性を生かし合いながら、都市と農山村が共生するまちづくり」(前文)が求められたからである。また共働によるまちづくりも強調された。共働とは、協働(=協力・連携)よりも強い概念として捉えられ、「立場の異なる主体(市民・自治区・NPO・ボランティア団体・企業・大学、市議会、市)が、互いに協力・連携する関係のみならず、各々が、共通する目的に対してそれぞれの判断に基づいてそれぞれ活動することも含めて、共に働く、共に行動する「共働」の関係づくりをめざすもので」ある(『豊田市まちづくり基本条例の考え方』)。したがって共働によるまちづくりとは、市民と市(行政)との新しい関係を目指したものであり、行政機能を縮小し協働活動や市民活動を拡張することが意図されていた。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻672・688・695ページ