(トヨタしんぶん)
【現代】
トヨタ自動車株式会社(トヨタ自動車)の社内報。創刊はトヨタ自動車工業株式会社(トヨタ自工)時代の昭和25(1950)年9月で、当時の編集担当は総務部PR課。昭和38年頃の発行部数は2万部(平成元年時点では8万4000部)であった。昭和41年から始まった日経連社内報センター主催のその年の優秀な社内報を選出する「推薦社内報」にも選出されている。創刊号には発刊の趣旨として会社の一方的な宣伝ではなく従業員に諸般の事情を十分に知らせ、かつ従業員の率直な声も取り上げて、会社経営の一つの資とすることが挙げられ、同じく創刊号において昭和25年7月にトヨタ自工の社長を兼務することになった豊田自動織機製作所社長石田退三が、労働争議のあとを引き受けることの重責を強く意識し、会社の発展に信念をもって尽力したいと抱負を語っている。平成3(1991)年1月1日付の第1839号から名称をweekly TOYOTAと変更、平成6年11月25日付の第2025号をもって終刊、以降はTOYOTA Creation、現在は『トヨタイムズ』として引き継がれている。なお『トヨタ新聞』の創刊に先立つ昭和8年9月に当時の豊田自動織機製作所が社内報『トヨダニュース』(のち『トヨタニュース』)を発行していた。
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