ドングリ

 

(ドングリ)

【民俗】〈食生活〉

食用とするドングリは「トチ(トチノミ)」と呼ばれることが多いが、トチノキ科のトチ以外に、ブナ科のコナラやアベマキ、シイ(シイノミ)を指すこともある。食糧難の時代には供出や配給の対象となった。石野ではトチの粉(コナラ)を塩味の団子にして蒸して食べたが、あく抜きが不十分だと苦みがあった。四郷(猿投地区)では小学校にドングリを持っていくと、「給食のおばさん」が粉にして黒い饅頭のようなものを作ってくれた。〈食生活〉

『新修豊田市史』関係箇所:16巻342ページ