中清田古窯群      

 

(なかせいだこようぐん)

【考古】

市域北西部の藤岡地区西中山町に所在した現状6基からなる窯跡群で、猿投窯から派生した藤岡窯に属する。資材置き場用地の造成に伴う事前調査として昭和60(1985)年に第1~3号窯の発掘調査が行われ、2号窯は山茶碗第7型式期(13世紀中葉)、1・3号窯は同第9型式期(14世紀中葉)の山茶碗・小皿専焼窯であることが確認された。西中山町は猿投神社領「中山郷」の故地とみられ、開窯に際しては西方約1.3kmに鎮座する猿投神社の関与が想定されている。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻445ページ、20巻250ページ