生川九春  生没年未詳

 

(なるかわきゅうしゅん)

【美術・工芸】

京都の画家。紙屋鈴木家に3点の屏風作品が伝来しており、何らかの関係が考えられる人物。嘉永5(1852)年版『平安人物志』の「文人画」の部に「生川得 字可一 号九春 両替町二条南 生川九春」とあるのが唯一の同時代資料である。また別の資料によって、名古屋出身で京都で活躍した南画家山本梅逸に学んだこともわかっている。その山本梅逸の画風を継承していることが、紙屋鈴木家旧蔵の作品によって確認できる。明治初年の南画家番付にも京都の画家としてその名が載るが、詳細は不明。


『新修豊田市史』関係箇所:11号27ページ

→ 紙屋鈴木家旧蔵屏風絵(豊田市蔵)