西鴨蚕業振起会

 

(にしかもさんぎょうしんきかい)

【近代】

明治24(1891)年2月に設立申請された西加茂郡挙母村の養蚕業振興団体。「学理ト実験トノ並立応用」を通じた養蚕業の振興を目的としており、蚕業伝習所、繭共同販売所、共同製糸所の設立を活動内容に掲げていた。これらのうち蚕業伝習所については、明治24年4月に私立西鴨養蚕伝習場が挙母村に開設されており、寄宿生・通学生あわせて14人が入学している。資本金500円(100株)の株式制度を採用。うち25%を発起人が出資し、残りを西加茂郡内有志から広く募集する方針がとられた。発起人の中心は挙母村の柴田鏡三郎・梅村竹三郎であり、両名は何れも熱心な養蚕家として知られていた。柴田は挙母村長柴田順平の次男。


『新修豊田市史』関係箇所:4巻264ページ

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