西川1・2号窯       

 

(にしかわ1・2ごうよう)

【考古】

保見地区田籾町の猿投山西南麓の一小支丘陵斜面に構築された鎌倉時代の山茶碗窯。平成6(1994)年の発掘調査で焚口を北東方向に向けた窖窯2基が検出された。ともに燃焼室と焼成室の間に分焔柱を有する山茶碗専焼窯で、山茶碗・小皿のほかに少量の陶丸と若干数の鉢・宝珠紐付蓋・把手片等が出土した。山茶碗・小皿は尾張型第7型式古段階(13世紀中葉)に位置付けられる。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻443ページ、20巻172ページ

→ 窖窯(窯跡)山茶碗