(ニシシマドジョウ)
【自然】
ドジョウ科、シマドジョウ属。県は絶滅危惧Ⅱ類に指定。体側には大きな淡黒色の斑紋が綺麗に並んでいるので、一般にもよく親しまれ地方名が特に多い。体側の斑紋は生息場所により変化し、個体変化の大きいことが知られている。尾鰭の付け根に明瞭な大きな黒点がある。目の下には眼下棘があり、細目の網で捕獲すると、この棘を直立させるので網の目に引っ掛かり簡単には網から離れない。また、胸鰭の第二軟条の基部には嘴状の骨質盤があるのも特徴である。雌雄ともに追星は発生するが、婚姻色は発現しない。砂底に生息するので外敵が近づくと、素早く砂底に潜る。冬季は砂底に潜って冬眠する。体側の模様が美しいので、観賞魚として人気が高い。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻503・515・521ページ