煮味噌 

 

(にみそ)

【民俗】〈食生活〉

煮味噌(ニミソ)は季節の野菜を豆味噌で煮込んだもので、三河地域に特徴的な家庭料理である。汁気は少なく、ほとんど野菜の水分のみで煮込む。その時にある野菜を何でも入れて作るが、特に冬のおかずとして好まれ、白菜や大根、ネブカ(ネギ)、ニンジンなどがよく使われた。ゴボウや生姜、コンニャクを入れることもある。ハンペイ(さつま揚げ)や油揚げ、カシワ(鶏肉)が入れば上等だったという。大鍋でたくさん煮て、野菜をみんなでつついて食べた後、残った汁気をご飯にかけて食べた。忙しい時でも簡単に作れるため、主婦にとっても重宝なおかずであったが、煮たてが好まれた味噌汁と違って、何日も煮たものが美味しかったという。「みんな煮味噌でしとなった(大きくなった)」といわれるくらい、ポピュラーな食べ物だったが、近年は塩分過多を気にしたり、若い人が好まないからといった理由で、あまり作られなくなってきている。〈食生活〉


『新修豊田市史』関係箇所:15巻311ページ、16巻307ページ