ニワ

 

(ニワ)

【民俗】〈住生活〉

農家の戸口を入ってすぐのところはニワと呼び、赤土に石灰と苦汁を混ぜて叩いて固めたたたき土間になっていた。雨が多いとジメジメすることもあったが、かまどの火を焚けば乾燥し、野良仕事から帰った「泥足」のままでも入ることができた。ニワでは物を保管したほか、屋内での作業場として籾摺り、俵編み、クワの葉取り、石臼での餅搗き、ヨーナビ(夜なべ仕事)での縄や草履作りが行われた。イモを保存するイモ穴もあった。〈住生活〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻399ページ、16巻385ページ、17巻518ページ