(ねったいていきあつ)
【自然】
南北太平洋、南北インド洋、北大西洋などの熱帯および亜熱帯域の海上で発生する低気圧のことである。熱帯低気圧の発生は少なくとも26℃程度以上の高い海面水温を必要とする。発達した熱帯低気圧は、地域によってハリケーン(北アメリカ周辺海域)、サイクロン(北インド洋)、台風(北西太平洋)などと呼ばれる。台風と呼ばれている熱帯低気圧は、最大風速が17.2m/s以上となった低気圧性の渦で、海面温度が低下する中緯度では勢力を弱めるが、その後、温帯低気圧になって再発達する事例もある。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻88・167ページ