根道  

 

(ねみち)

【民俗】〈環境〉

尾根道のことをネミチ(根道)という。現在の山間部の車道は谷筋に付けられることが多いが、徒歩で移動していた時代、谷道は出水や崖崩れの恐れがあって危険なため、尾根道を通ることが多かった。綾渡(足助地区)では根道はムラ内外を縦横に走り、堀割り状になっていた。そのため、歩くたびに道の両側から土が崩れ落ち、道の真ん中に溜って盛り上がってくるもので、土が盛り上がっているほど古い道といわれた。〈環境〉

『新修豊田市史』関係箇所:17巻246ページ