則定本郷B遺跡

 

(のりさだほんごうビーいせき)

【考古】

足助地区則定町本郷に所在する縄文時代遺跡で、巴川の支流則定川左岸の南向き河岸段丘上に立地している。昭和40(1965)年に発見され、昭和58~60年に3次にわたって発掘調査が行われた。縄文時代草創期後半~早期を中心とする土器・石器が出土し、草創期段階の炉跡とみられる焼土1か所や早期後半の集石遺構が8基検出されている。他に縄文時代中期や後期の土器もみられ、方形の石囲い内に土器の破片を重ねた後期の石組遺構も検出されている。写真は出土した草創期後半の多縄文系土器(表裏縄文土器)片。


『新修豊田市史』関係箇所:1巻84・105ページ、18巻361ページ