白山神社(東大林町)陶製狛犬

 

(はくさんじんじゃとうせいこまいぬ)

【美術・工芸】

阿形高さ29.9cm 吽形高さ30.5cm。室町時代後期に、古瀬戸窯で生産された陶製狛犬の阿吽像一対である。馬蹄形となる底板には穿孔が設けられ、体部は紐輪積み成形しているようであり、鉄釉が施されている。古瀬戸窯は、瀬戸市や土岐市のほか、本市北部の藤岡地区にも所在しており、窯場が近隣に位置する本市の地理的特性をも示す。阿吽の稚気に富んだ表情も微笑ましい。優れた工芸作品といえよう。市指定文化財。

『新修豊田市史』関係箇所:21巻449ページ

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