(はつたんじょう)
【民俗】〈人の一生〉
1歳の誕生日を初誕生と呼び、おこわや饅頭を用意して祝った。阿蔵(下山地区)や幸海(松平地区)のように、餅を搗いて風呂敷に包み、子どもに背負わせたところは多い。北(小原地区)ではこの餅を座敷の戸にぶつけ、表だと男の子、裏だと女の子が次に生まれるとされた。大野瀬(稲武地区)では餡入り餅を持って里帰りをした。一斗箕の中に子供を入れ、足元にふた重ねの餅を放り、この餅を持てば「丈夫になる」といった。〈人の一生〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻633ページ、16巻577ページ