花本遺跡 

 

(はなもといせき)

【考古】

矢作川と籠川の合流点から約1kmさかのぼった、花本町(猿投地区)の沖積低地微高地上に広がる遺跡。発掘調査で弥生時代~古墳時代の溝から木製の一木平鋤が出土し、溝は南方の水田域への導水施設と推測され、古代以降の流路も検出されている。南側の横枕地区の自然堤防上には奈良時代以降の集落が営まれており、竪穴建物跡13基、掘立柱建物跡1基が発見され、北側の井前地区では江戸時代の集落跡が確認されている。

『新修豊田市史』関係箇所:1巻276・286ページ、19巻73ページ

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