ハバキ

 

(ハバキ)

【民俗】〈衣生活〉

水田で足さばきをよくし、足を保護するため、脛には男女ともハバキをつけた。紺または黒木綿で作り、コハゼで留めるか、上下を紐や藁で結んだ。キャハンとも呼んだ。モモヒキの上にハババキを巻く場合と、ハバキだけを巻く場合があった。山間部のハバキは膝より下を覆うが、平野部のナガハバキ(写真)は大腿部から足首までを覆う長い筒型で、モモヒキの脚部のような形をしていた。平野部のミジカハバキは膝までの長さで、畑用だった。〈衣生活〉


『新修豊田市史』関係箇所:15巻236ページ、16巻228ページ