パレス・スタイル土器

 

(パレス・スタイルどき)

【考古】

弥生時代後期~古墳時代前期に作られた器面の一部が赤色に塗られた土器。丹塗り土器、赤彩土器などと呼ばれる。顔料はベンガラで、壺や鉢・器台・高杯等の器面を平滑に磨いた後に赤彩が施されている。名称は、東京帝室博物館(現東京国立博物館)蔵の名古屋市高蔵遺跡出土の赤彩広口壺のスケッチをみた京都帝国大学の浜田耕作が、古代ギリシアのクノッソス宮殿出土の彩色土器を彷彿させるとして「パレース式」と呼んだことに由来する。濃尾平野部の遺跡からの出土例が圧倒的に多く、市域では川原遺跡(写真)や梅坪遺跡、亀首遺跡、塚越遺跡、高橋遺跡などで出土。


『新修豊田市史』関係箇所:1巻225ページ、19巻23・58・88・166・288ページ