B29松平村山中墜落

 

(ビー29まつだいむらさんちゅうついらく)

【近代】

昭和20(1945)年1月3日、名古屋市を空襲したB29が、日本軍の戦闘機「飛燕」の体当たりにより、松平村大字立の山中に墜落した。額田郡下山警防団第二分団は落下傘で降下後に六所山山中に逃亡したアメリカ兵の捜索に当たった。4日明け方に六所山麓字槙ケ田和にてアメリカ兵を発見し、負傷させることなく逮捕、その後憲兵隊に引き渡した。逮捕されたアメリカ兵は戦後解放されて生還したようであるが、墜落現場付近に住んでいた人の証言によると、B29機内のアメリカ兵は亡くなっており、立の火葬場で火葬して村の墓地に埋めたという。平成22(2010)年11月14日には、こうした歴史を後世に継承するため、B29の里整備実行委員会によって墜落現場に建てられた「B-29友好碑」(写真)の除幕式が行われ、現在も「B29の里」として整備されている。


『新修豊田市史』関係箇所:4巻624ページ、11巻128ページ