(ひがしかもぐん)
【近代】
明治11(1878)年~平成17(2005)年の愛知県の郡名。全域矢作川流域界に含まれる。発足当時の郡域はおおよそ現在の旭地区・足助地区・松平地区・下山地区にあたる。明治11年の郡区町村編制法により発足。当初の村数は167。その後、明治22年の町村合併により、野見村・生駒村・介木村・築羽村・足助村・阿摺村・賀茂村・伊勢神村・金沢村・盛岡村・穂積村・豊栄村・松平村・小川村・志賀村・大沼村・富義村・下山村の18村に再編された。その際、従来東加茂郡に属していた富永村は北設楽郡武節村の一部となった。明治39年にも町村の統合が行われ、旭村・足助町・阿摺村・賀茂村・盛岡村・松平村・下山村の1町6村となった。昭和30(1955)年には岐阜県恵那郡三濃村のうち、野原・浅谷の2大字が東加茂郡旭村に、昭和31年には額田郡下山村のうち、田代・田折・蕪木・蘭の4大字が東加茂郡下山村に編入され、郡域が変更された。昭和45年に松平町が東加茂郡から分離して豊田市に編入合併された際にも、郡域は大幅に変更された。平成15年には稲武町が北設楽郡から東加茂郡へと郡区域変更を行った。その後、平成17年に足助町・下山村・旭町・稲武町が豊田市に編入され、それに伴い東加茂郡は消滅した。
『新修豊田市史』関係箇所:4巻81ページ