東加茂郡有林 

 

(ひがしかもぐんゆうりん)

【近代】

明治38(1905)年に創設された郡有林。契機は日露戦後における記念事業の勃興である。東加茂郡は明治38年に金沢村(明治39年から賀茂村)大字御内蔵連の488町歩に地上権を設定し、翌39年から造林事業を開始した。造林事業には密植、間伐収入の重視、高伐期施業から成る吉野林業の経営方式が導入され、20か年での植栽完了が予定された。大正3(1914)年に枝打ちを、大正9年に間伐を開始。その後郡制廃止の決定を受けて事業を繰り上げ、大正12年に造林事業完了。同年の郡制廃止に伴い、東加茂模範造林組合に贈与。

『新修豊田市史』関係箇所:4巻314・598ページ

→ 東加茂模範造林組合