東加茂模範造林組合

 

(ひがしかももはんぞうりんくみあい)

【近代】

大正12(1923)年に結成された造林組合。旧東加茂郡有林の共同処理を目的とする。郡制廃止の決定を受けて、東加茂郡会は大正10年に郡有林の郡下町村への贈与をまず決定した。その後、東加茂郡は各町村を構成員とする模範造林組合の結成を決定し、これが大正12年1月1日に実現。郡有林は組合に贈与された。その収益はまず1割を所在地の賀茂村に優先配分し、残りを持ち分に応じて配分することとされた。かわりに賀茂村は、林地の火災・盗難等の予防救済に特に尽力する義務を負った。その後、模範造林組合は磨丸太技術の吉野からの導入や足助町での貯木場設置にも取り組み、昭和17(1942)年に皆伐を開始した。

『新修豊田市史』関係箇所:4巻598ページ

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