(びさんてつどう)
【近代】
明治30(1897)年前後に計画された私設鉄道。愛知郡鳴尾村の永井松右衛門ほか70人によるもので、明治29年に資本金180万円で創立願が出された。熱田町-三好村-挙母町-岡崎町-豊川町の69.2kmで、熱田町で関西鉄道との、豊川町で豊川鉄道との連絡が計画される。宝飯郡・額田郡の諸町村からは計画への反対・賛成双方の請願が出された。明治31年5月に名古屋-宝飯郡御油町の仮免許交付。だが、不況の深刻化のため株式募集は進まず、明治33年8月に免許を失効した。
『新修豊田市史』関係箇所:4巻269ページ