備蓄銭(大量出土銭)

 

(びちくせん(たいりょうしゅつどせん))

【考古】

備蓄銭は土中に多量の銭貨が一括して埋納されたもので、全国では200事例以上が詳細に調査されている。最近は信仰的な意義も考慮すべきという観点から、大量出土銭と呼ばれることが多い。県内では14事例、市域では小原地区の乙ケ林出土銭と大平出土銭の2例が知られている。ともに初鋳年の最も新しい銭種が宣徳通宝であり、大量出土銭時期区分の6期に属し、埋納の実年代は16世紀第1・第2四半期と考えられる。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻451ページ、20巻266・270ページ

→ 乙ケ林古銭出土地