(ヒバカリ)
【自然】
ナミヘビ科ヒバカリ属のヘビ。本州、四国、九州に生息する日本固有種。暗褐色から明褐色の地色に、頸部に黄色い縞模様を持つ。和名は、「咬まれたらその日ばかりの命」であることからつけられたとされるが、実際には無毒でおとなしいヘビ。主に両生類と魚類を捕食し、泳いでいるオタマジャクシを捕えることもできる。また、ミミズを捕食することも知られている。市域では全域に分布し、平野部でも比較的よく見かけるヘビで、轢死体としての発見も多い。特に水田の周辺に多くみられ、水田に産卵にやってきたカエルやオタマジャクシ、子ガエルを捕食していると考えられる。山地域では水田のほか、沢沿いでもしばしば見かける。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻550ページ