風外本高  1779~1847

 

(ふうがいほんこう)

【美術・工芸】

江戸時代後期の曹洞宗の僧侶。香積寺(足助町)の住職をつとめた。絵が巧みで、江戸時代の中期から後期にかけて輩出した画僧、遊行僧を代表するひとりである。生没年は安永8(1779)年~弘化4(1847)年。伊勢に生まれ、8歳で得度。松坂で画僧月僊の作品に触れ、その後の諸国遊行の間に、出雲で池大雅の作品に触発される。画風の基本は月僊や大雅の作風を継承しながら黄檗画風も取り込んだものである。山水、人物など幅広い画域をもつが、時に一筆描きの略画なども残している。足助の香積寺には、住職をつとめた関係から作品が多く伝わるのみならず、三河・尾張地方にひろく作品が伝わっている。


『新修豊田市史』関係箇所:21巻326ページ

→ 香積寺風外本高作品