フォッサマグナ(大地溝帯) 

 

(フォッサマグナ(だいちこうたい))

【自然】

フォッサマグナ(大地溝帯)は日本海から太平洋へと日本列島を南北に縦断する地質構造の境界を成す地帯であり、ドイツ人地質家のエドムント・ナウマン博士(Edmund Naumann、1854~1927)によって発見・命名されたものである。フォッサマグナの西縁は新潟県から静岡県までの約250kmに渡って分布する糸魚川-静岡構造線である一方、東縁は定まっていないが、日本列島はこのフォッサマグナを境に東北日本と西南日本に分けられている。またフォッサマグナには、妙高から八ヶ岳、富士山などの第四紀更新世の火山が南北に分布する。糸魚川-静岡構造線のうち、長野県小谷村付近から山梨県甲府盆地とその一部南延長の早川町付近までについては、現在もなお繰り返し活動し地震を起こす活断層である。文部科学省地震本部による評価ではこれらは地質構造線とは別に、糸魚川-静岡構造線断層帯と称される。

『新修豊田市史』関係箇所:23巻3ページ