藤岡丘陵 

 

(ふじおかきゅうりょう)

【自然】

藤岡地区の飯野町周辺に広がる標高160~200mの丘陵。丘陵をつくっているのは瀬戸層群矢田川累層で、ほとんど砂礫層からなる。丘陵の背面はほぼ同じ高さに揃う(定高性がある)ので、藤岡面と呼ばれ、矢田川累層の堆積面、あるいはそれに近い侵食平坦面とされている。花崗岩類も露出しているが、著しく風化しており、スコップなどで削ることができるくらい軟らかくなっている場所も多い。花崗岩が風化してできた土壌はマサ土(マサ)などと呼ばれている。藤岡丘陵は、起伏が小さく、なだらかなため、造成されて多くの工場ができている。上述の堆積面とは、ある地層が堆積を終了して、上面が地表になったことがある場合、その地表面を堆積面という。また侵食平坦面とは、侵食されて平坦になった地形面のこと。

『新修豊田市史』関係箇所:23巻40・42ページ

→ 瀬戸層群矢田川累層マサ土領家花崗岩類