(ぶせつこじょうあと)
【考古】
市指定史跡「武節古城址」は稲武地区桑原町上鎌井に所在する中世城館遺跡である。後山から南側に延びた標高550mの尾根先端部に位置し、城郭の規模は東西約110m、南北約70mを測る。丘陵頂部にある主郭Ⅰとその周辺に設けられた帯曲輪と腰曲輪などによって構成され、主郭Ⅰの背後には東西約20m、南北約7m、高さ約2mの櫓台状の土塁と幅約15mの堀切があって、徹底的に敵を遮断する構造となっている。城跡から14世紀中葉~15世紀前葉の土師器の内湾型羽釜が採集されている。
『新修豊田市史』関係箇所:2巻564ページ、20巻596ページ
→ 武節城跡