(ふるしろいせき)
【考古】
高橋地区の御立町に所在し、矢作川左岸の沖積低地に立地する古代~中世の集落遺跡。南北に細長い自然堤防上から8~9世紀の竪穴建物跡11基や掘立柱建物跡5基などの古代の集落遺構、その上位で12世紀後半以降の掘立柱建物跡20基、井戸4基などの中世の集落遺構が検出されており、瓦葺の祠堂なども存在した。古代~中世の間には、矢作川の水位の上昇または河道の変転によって居住に適さなくなった期間があったとみられるが、運河状の溝を掘り込んだ川湊として機能していた可能性もある。
『新修豊田市史』関係箇所:2巻668ページ、20巻358ページ
→ 木簡