寶樹院仏足石

 

(ほうじゅいんぶっそくせき)

【美術・工芸】

縦約61cm 横約33cm、花崗岩。寶樹院(葛沢町)に残る仏足石は、『足助町誌』の資料調査中に見出されたもので、昭和53(1978)年に足助町の有形民俗文化財として指定され、現在は市指定有形民俗文化財となっている。この仏足石に関する記録や伝承は残されていないため、はっきりとした来歴等は不明だが、寺院の沿革などから、江戸時代の文化年間(1804~18)頃に造立されたものと考えられている。この仏足石は、両足裏ではなく右足裏のみであるが、過去の調査で採られた拓本から、千幅輪相をはじめ、双魚文、花瓶、法螺貝、鉾、三宝標、宝輪、蕨手文、花文などの瑞相文が陰刻されていることがわかる。

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