掘りごたつ  

 

(ほりごたつ)

【民俗】〈住生活〉

山間部では足を下して座れるくらいに床を掘りくぼめたコタツを使ったところもあり、3尺×3尺あるいは3尺×6尺の大きさだった。火床には風呂やクドの燃え残った薪を火壷(火消し壷)に取っておいた熾をいれ、安全のために桟を被せた。豆炭や炭を買ってきて入れる家もあった。コタツの上にはヤグラを置き、布団を被せた。起きている間はみんなコタツに集まったので会話もできた。背中の寒さは綿入れバンテンを着て防いだ。〈住生活〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻420ページ、16巻406ページ