マサ土 

 

(マサど)

【自然】

花崗岩や片麻岩が風化して、スコップなどで削ることができるくらいに軟らかくなった砂状の土。白っぽい色を呈し「まさ(真砂)」、「さば(砂婆)土」ともいう。風化がさらに進むと粘土質にもなる。主に花崗岩や片麻岩からなる三河高原では、風化が進んでおり、地表から数10mの深さまで及ぶ深層風化を起こしている場所もある。深層風化は、相対的に、花崗岩類が受けやすく、片麻岩類は受けにくい傾向がある。風化して軟らかくなっている場所では、台風・集中豪雨や地震の際に、山の斜面や谷筋が大規模に崩れる斜面崩壊や、崩れた土砂が下流の集落を襲う土石流・泥流などの災害をこうむる場合もある。市域の三河高原部でも深層風化している場所があり、斜面崩壊や土石流などに注意を要する。

『新修豊田市史』関係箇所:23巻21ページ

→ 三河高原領家花崗岩類領家変成帯