松平親氏

 

(まつだいらちかうじ)

【美術・工芸】

松平親氏は、松平氏(徳川氏)の始祖とされる人物で、徳阿弥と称して諸国を遍歴する時宗僧であったと伝えられ、15世紀初めに松平郷に到来し、松平信重の娘婿となり、松平氏を継いだという。これが諸書に伝えられている親氏であるが、近年では親氏は商業活動で得た利益をもとに賀茂郡や額田郡に買得地を所有した「有徳人」の性格を備えていたといわれる。なお、「松平氏由緒書」では信武の名で書かれている。

『新修豊田市史』関係箇所:2巻401ページ、21巻58ページ

→ 松平親氏坐像(個人蔵)