マヤ(ウチマヤ) 

 

(マヤ(ウチマヤ))

【民俗】〈住生活〉

母屋のトマグチを入った右手に厩があり、屋内にあることからウチマヤと呼んだ。左右の柱にマセボウ(厩栓棒)を渡し、そこから馬や牛を出入りさせた。牛馬は農耕に使われ、厩肥は貴重な肥料となった。戦後、牛馬は耕耘機に取って代わられ、それに伴いウチマヤに床を張って子どもの勉強部屋や隠居部屋になった(ニワノマという)。引き続き牛を飼う家では牛小屋を別に建てた。牛馬が死ぬとウマニナイが村のウマステバに運んだ。〈住生活〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻429ページ