(まゆみしゃ(せいしぎょう))
【近代】
明治33(1900)年6月に東加茂郡足助町で創業した器械製糸工場。創業間もない明治35年の状況をみると、釜数64、工女数33で、東加茂郡内最大の器械製糸工場であった。動力は水力。創業時の工場主は北設楽郡名倉村出身の加藤周太郎であったが、明治42年に板倉九蔵に交替。その後も操業を続けるものの、鈴木常八(足助本町)が加藤の出資を受けて明治43年に創業した丸江製糸に競争力で劣り、大正9(1920)年以降まもなく廃業した。
『新修豊田市史』関係箇所:4巻267・440ページ