(まるねじょうあと)
【考古】
高橋地区野見町7・8丁目の矢作川左岸段丘上位面(挙母面)上に立地する中世城館跡。北側と南側に谷筋が入り込み舌状に延びた標高50mの小規模な平坦面に築かれており、主郭と丸馬出状の北曲輪および小規模な曲輪で構成されている。主郭の規模は東西約75m・南北約55mで、周囲に空堀と土塁が巡る。平成元(1989)年に市教育委員会によって県道拡幅工事に伴う発掘調査が実施され、城郭築城以前の中世墓が発見されている。
『新修豊田市史』関係箇所:2巻484ページ、20巻372ページ